雨川京太郎―――素人探偵の彼は、ある日親友の梶井健一から彼の元に届いた殺人事件の予告状についての相談を受ける。
予告状には、「月が満ちるとき、十年前の惨劇が繰り返されるであろう」と書かれていた―――。
梶井とともに彼の知り合いの尾山家を訪れた雨川は、そこで突然密室殺人事件に遭遇した。
死体の胸には十年前の事件と同じように、白羽の矢が突き刺さっていた。
調査の末に、彼が導き出した真相とは・・・?
プロローグ
第一章・尾山家の人々
第二章・不可能殺人
第三章・蓋の孔
第四章・見えない糸